2022年6月5日午前11時（日本時間）解禁。

カリフォルニア州オークランド – 2022年6月5日 – 2022年のアース・オーバーシュート・デーは、昨年より早く7月28日に到来します。世界は、50年以上にわたるオーバーシュートによる影響で干ばつや食糧難は深刻化。異常気象がそれに拍車をかけています。2年前、パンデミックにより資源使用量が減少したため、アース・オーバーシュート・デーは例外的に24日間遅らせることができました。しかし、そのようなパンデミックな中でも年間の生態系赤字が拡大し続けていた事実を、今年のアースオーバーシュートデーは示しています。

グローバル・フットプリント・ネットワーク会長のマティス・ワケナゲル氏は、「パンデミック、異常気象、そして戦争の激化によってもたらされる大規模な食糧不足の間で、都市や国、さらには企業にとって、経済の繁栄を支える資源の確保を育むことの重要性がこれまで以上に高まっています」と述べています。

幸いなことに、生態系のオーバーシュートを解消し、生物の再生を支援するための効果的かつ経済的に有益な解決策は、現在すでに数多く存在しています。商業的に利用可能な技術やサービス、地方自治体の開発戦略、国の公共政策、市民社会の取り組みや学術界が支援するベストプラクティスなど、経済のあらゆる部門から機会が生まれています。本日公開された「可能性の力（Power of Possibility）」プラットフォームでは、健全な生物圏、エネルギー、食糧、都市、人口という5つの主要な柱に分類された多くの事例が紹介されています。

例えば、スマートグリッドへの移行や電力システムの効率化がすすめば2１日、アース・オーバーシュートを改善することができます（#MoveTheDate）。また、食品廃棄物を半分に減らせば13日、（間作とも呼ばれる）同じ土地で他の作物と一緒に樹木を育てれば、2.1日の改善につながります。

「アース・オーバーシュート・デー」は、地球が1年間に再生するすべての生物資源を人類が使い果たした日として定められています。現在、人類は地球の生態系が再生できる量の74％、つまり「地球1.75個分」以上の資源を消費しています。アース・オーバーシュート・デーから年末まで、人類は生態系の赤字支出で活動しているのです。FoDaFoとヨーク大学が作成した国連のデータセットに基づく国別フットプリント・バイオキャパシティ勘定（NFA）によると、今年の赤字支出は、世界が1970年代初頭に生態系のオーバーシュートに突入してから最も高い値となっています。

追加リソース

多言語のプレスリリース
2021年「アース・オーバーシュート・デー」の算出方法
「アース・オーバーシュート・デー」の日付を例年と比較する方法
200以上の国と地域のエコロジカルフットプリントデータ
インフォグラフィックスとビデオ（メディア向け）

エコロジカルフットプリントについて

エコロジカルフットプリントは、最も包括的な生物資源会計指標である。エコロジカルフットプリントは、1国あたり年間15,000点のデータを基に、食料、木材、繊維、炭素の吸収、インフラの設置など、生物学的に生産可能な土地に対する人々の需要をすべて集計したものです。現在、化石燃料の燃焼による二酸化炭素排出量は、人類のエコロジカルフットプリントの60％を占めています。現在、国別フットプリント&バイオキャパシティ勘定 (NFA)は、FoDaFoとヨーク大学（トロント）の共同で作成されています。

グローバル・フットプリント・ネットワークについて

グローバル・フットプリント・ネットワーク（GFN）は、世界が地球の許容範囲内で生活し、気候変動に対応できるよう支援する国際的シンクタンクです。2003年以来、私たちは50カ国以上、30都市、70のグローバルパートナーと協力し、影響力のある政策や投資決定を促す科学的洞察を提供してきました。私たちは共に、ひとつの地球の限界内で、すべての人が繁栄できる未来を創造していきます。www.footprintnetwork.org

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